バリアフリーへのいざない
バリアフリーと言う言葉が始めて聞かれるようになって、早20数年が過ぎようとしています。今では日常生活の中でも、バリアフリーに根ざした建築や様式が当たり前になりつつありますが、あらためてバリアフリーとはなんぞやとおのれに問うてみると、分かっているようで分かっていない部分が多いことに気付きました。そもそもバリアフリーというと、建築用語のような錯覚を覚えてしまいますが、本来の意味でもある「あらゆる障害の垣根をとる」ということから考えると、必ずしも建築分野だけの問題ではないように想います。法律も段階をふんで、障害者や高齢者へ優しくなってきています。発達障害者の問題がクローズアップされるようになって、権利や生活安全等を保障する法律も整いつつあります。とりあえず形はできつつありますが、では心は?気持ちは問題とはならないのだろうか?形が整ったら、それで完全にOK?ではまったく障害も問題も持たない人たちの快適空間はどうなっているの?そもそも、障害者への配慮って、どういうところで必要になってくるの?など、後から次々と難問疑問がわいてきます。ぜひこれを機に、わたしたちにとってのバリアフリーとはなんなのか、様々な分野から、バリアフリーへの理解を深めていきたいと想います。まずはバリアフリーの基礎の基礎として、いつごろからバリアフリーという観念がわたしたちの生活に入ってきたのかという歴史の面からのぞいてみましょう。
